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GRU4Rec
セッションベース推薦の始まり — RNNで「次のクリック」を予測
2015年にHidasi et al.が発表したモデルで、ディープラーニングベース推薦の扉を開いた論文だ。
Item2Vecが系列の順序を無視したのに対し、GRU4Recは順序が核心だ。「A → B → C → ?」で次のアイテムを当てるのが目標。
なぜGRUか
RNNは系列データの基本だが、vanilla RNNは長い系列で勾配消失が発生する。GRUはLSTMよりパラメータが少なく似た性能を出すため、数百万セッションを処理する推薦システムに適していた。
限界
セッション内の情報のみ使用する。ログインしていないユーザーが新セッションを開始すると、以前のセッション履歴を活用できない。またTransformerの登場で、順序モデリング自体で押され始めた。
動作原理
1
セッションごとのクリック系列を収集
2
アイテムIDを埋め込みに変換
3
GRUレイヤーで系列のhidden stateを計算
4
Hidden stateから次アイテムの確率分布を出力
メリット
- ✓ 系列順序を反映した推薦(Item2Vec比で進歩)
- ✓ 非ログインユーザー(セッション単位)でも動作
デメリット
- ✗ セッション間の情報連結不可
- ✗ Transformer比で並列化に不利
ユースケース
ECサイトのセッションベース「次に見る商品」
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